ちょっと前に書きましたが、スズメバチよけにネットを使う話。
私も話には聞いていたのですが、昨年までは捕殺器でしのげたのでバカにしていたら・・・今年は手痛くやられたのは御存知の通り。
そこで、10月になった今になって網を用意しました。

とりあえず全くアイデアなし。ダイオネット190という約9mm網目の網を3x4mで作ってもらい、裾が浮いてスズメバチが入らないように周囲にはおもりロープを縫い込んでもらいました。ちょうどゴミ置き場で使われているカラスネットと同じような格好です。

果たして全く大きさはあわないのでしたが、とにかく隙間が出ないように巣箱にかけました。
心配なので巣門には捕殺器をつけたままです。すると・・・

th_IMG_8521


どうでしょう!4日後、上部のねずみ取りにはビッチリとスズメバチが!やはり相当な勢いで襲来したようです。
そのうえ、周辺を見るとネットにも5-6匹のスズメバチが引っかかって死んでいます。中にはネットにかじりついて息絶えている物も。
そして肝心のミツバチは、どうやら無傷の様子! 捕殺器にも一匹もかかっておらず、巣門周りにも襲撃の後がありません。これは効果絶大です。

しばらく観察していると、相変わらず常時1−2匹のオオスズメバチが飛んできます。
しかし、やはりネットから入ることが出来ないばかりか、どうもネットに止まるのも一苦労。なぜか転げ落ちたりしています。原因はわかりませんが、かなり苦手なようです。

反面、ミツバチは確かにネットの存在でやや不自由していますが、出入りその物は全く問題無い様子。
セイタカが咲き出したので、両足に目いっぱいの花粉を付けて帰ってくる蜂達も、約9mmの網目はすんなり通っていき、花粉をスリ落とす事もほとんどなさそう。


IMG_8529


いやあ、素晴らしい!想像以上の効果です。もっと早く用意してあげれば・・・大事な新王の1群を全滅させることはなかったでしょう。
蜂達は元気に飛び回り、心なしかストレスから解放された女王の産卵も増えた気もします。
もしかするとオオスズメバチ以外は網目を通る可能性もありますが、彼らはオオスズメほどの大被害をもたらさないので、捕殺器と粘着板との併用でしのげると考えています。
さあ、これで越冬へ向けた建勢に集中出来ます。ダニ退治しつつ、今年の養蜂シーズンもあともう少しですね。

一つ問題は、今回全くアイデア無しで平面のネットを作りましたが、隙間なくかけるのがかなり面倒。これでは何群もかけてられません。
そこで、今回の経験を元に一つ確信を得たので、今シーズンのうちに新しい形のプロトタイプを作ろうと思っています。