正に全滅の危機だったうちの蜂達ですが・・・
復活しました。最初はやや新女王の産卵がどうかと思いましたが、暑さも一段落して俄然蜂群は元気です。若蜂がいなかったせいか、立ち上がりはしんどかったですけど現在では産卵も巣盛りも言うことありません。

しかし・・・それにしても・・・スズメバチのすごいこと!!!!
私にははじめてのスズメバチシーズンです。なんならまともにオオスズメバチを見るのも初めてです。すでに捕殺器はつけてありましたが、9月2週、突然オオスズメバチが襲来するようになるといきなり週に15匹づつくらい捕殺器に入ります。だから実際きている数はこんなもんじゃない。見てると常時3匹くらいが飛び回ってる。多いと5,6匹。恐怖。

土曜日早朝。蜂場に行くと何か様子がおかしい。見ると手前の2組さんは元気そうだけど、捕殺器の中がスズメバチの死骸でいっぱい。異常な数です・・・取り急ぎそのあたりを飛んでいるスズメバチ5匹ほどたたき殺しますが、その間にも別のスズメバチがどんどん来ます。そしてふと1組さんを見ると・・・・捕殺器の中にはやはり15匹以上の、しかも全部オオスズメバチ。すべて元気で中で暴れまわってます。これはつまり、まだ捕殺器にかかったばかりだと言うことです。そしてその捕殺器の下を見ると・・・・ものすごい数のミツバチたちの死骸。一面に。数匹はまだ息があるようでしたが、無残なミツバチの死骸がかなりの数落ちています。その周辺にもミツバチの頭、足、羽など、粉々、ばらばらになったミツバチたち。そして、巣箱は静まり返って、蜂の出入りも一匹もないのです。

「やられた・・・・・?」

少なくとも、大スズメバチの群れに襲撃されたのは間違いなさそうです。おとといまで長雨が降ってましたから、やっと天気が良くなった昨日の午後でしょうか。そして襲った群れの一部が捕殺器に入ったようです。だとするといったいどれほどの数のスズメバチがやってきたのでしょう・・・・

1組さんは、2組に比べて建勢が遅れていました。弱群、とはいえないまでも決して強群ではなかったので、もしや本当にやられたのかも・・・不気味に静まり返る巣箱を開けるのは、少し勇気が要りました。

まずはバーナーを持ってきます。捕殺器の中に溢れかえるスズメバチに死んでもらいましょう。無風の蜂場に、髪の毛が焼けるような嫌なにおいが漂います。

蓋をあけます。無残な光景を想像して恐ろしくなります。まさか大スズメバチが大量に中にいて飛び出してきたりしないか・・・などとおののきつつ蓋をあけると・・・

全然元気です。ミツバチたち。標準箱いっぱいに蜂が溢れています。いやあ、順調順調。
それどころか、変なところまで蜜がぎっしり入ってしまって、そのせいか一番外の巣碑まで蜂児がびっしり。産める巣房にはすべて産卵や蜂児があります。これは・・・むしろまずいかも。その他の2組さん、7枚箱の3組さんも同じような状況だったので、翌日もう一度蜂場へ向かいます。

どうやら俄然建勢期に入ってきました。春先のあの感じ。無駄巣が出来て、巣碑が盛り上がり、そこここに蜜が溢れています。ありがたい事に、どうやら蜜と花粉の入りが想像以上にあるようです。もしかしたらセイタカカワダチソウの前に、少しくらいは絞れるかもしれません。昨日の様子をみた私は、あわてて継箱したりして空き巣碑を巣箱に足して回りました。7月に失意の中でおろした継箱が、約2ヶ月で復活できた訳で。良かった良かった!しかもドサクサで1群増えてるし。

一定の割合でオス蜂がいるので、これから蜂群を割ろうと思えばあと4群くらいは問題なく増やせそうです。でも、私はこれ以上の蜂は管理できないし、増やしても自力では売ることも出来ませんので割るのはやめときます。蜂が売れたらいいんですけどね・・・。でも初年度の今年はしっかり増やして、冬の準備を少しづつ始めたいと思っています。それにこれだけ蜜が入れば、秋に少しでも絞れたら言うことありません。蜂蜜は大変ご好評頂いているので、いくらあっても足りないくらいなのです。

とにかく、ドサクサで夏は乗り切ったようです。秋の花が咲き出したので、夏場の蜜切れは最小限で済んだ様子。実際、弱小の3組さん以外には夏場も一度も給餌しませんでした(代用花粉のみ)。ダニも今の様子だと深刻ではありません。6月まで対策をしたのと、偶然にも一時蜂児が消滅したのが良かったのかも知れません。来年はもう少しゆとりを持って対策が出来ると思います。

そうして迎えた初めてのスズメバチシーズン。こんなにすごいとは。はじめは恐怖におののき、あまりの気味悪さに吐き気を覚えながらの作業(ついでに巣箱の中に、羽を広げると20cmくらいある巨大で不気味極まりない蛾が何匹も死んでいるんです)ですが、これもなれて来ました。

蜂を飼い始めて半年。色々ありましたが、これからもっといろいろありそうです。