こんにちわ。ご無沙汰しております。
何をトチ狂ったか、突然用法を初めてはや丸2年が経過しました。早いものです。スズメバチの季節からセイタカの全盛期を経て、まもなく蜂は冬支度ですね。

初年度はいろいろ勢いもあってマメにブログも書いていたのですが、今年はすっかりご無沙汰ですみません。せめて、ここである程度書いておこうかと思います。

<春>
初年は3枚☓2群でスタートでしたが、今年は3群で越冬、しかも一つは継箱のままでの越冬でした。初めての冬越しは、やはりいろいろと反省しきり、失敗もありましたが健気な蜂たちは見事に全員冬を乗り切ってくれました。そのおかげか、春先の立ち上がりは前年の比ではなく・・・まさに蜂に追われる毎日。今年は集蜜を増やそうと躍起になっていましたが、その甲斐あって昨年の倍以上の収穫を得ました。
が・・・

そんな春先、家庭内でちょっと事件がありまして。というのも、同居の年寄りの関係で急転直下、にっちもさっちもいかない介護生活になってしまったのです。 蜂はそんな事情にお構いなしに増えるし世話はやけないしで・・・この時期、非常に辛かったですね。おかげで採蜜だけはしましたが瓶詰めその他全くできず。今年はあまり皆様にお届けすることができませんでした。

<夏>
私の蜂場は、ありがたいことに夏でもあまり蜜が切れません。その点はいいのですが、昨年なぜか7月頃に女王が全滅という事件があり、今年も恐れていたのです。そして、8月にやはり5群のうち3群で無王に。必死に変性王台による女王育成を試みますが、何故かうまく行きません。いままで女王育成も交尾も簡単に出来ていたのでちょっとナメていたようです。結局、2群において初めての働峰産卵を許してしまいました。なかなかショックでしたね。巣房に乱暴に卵がいくつも並んでいる姿、なんとも言えません。辛いものでした。

<秋>
女王育成は初秋までうまくゆかず、それでも何度目かのチャレンジでなんとか・・・と思った矢先。私の蜂場が洪水で水深3mの水の中に沈んでしまいました。ニュースでも大きく取り上げられた常総市の水害がありましたが、私の蜂場はその利根川にあったわけでして。 
現地の方の連絡をもらって河川の情報も得ながら、深夜に蜂を避難させる決意をし夜明け前に車を飛ばして蜂場へ急行。すでに増水が始まっているのを見ながら巣箱を閉め、道具を搬出します。あれやこれや、重い道具や巣箱、ブロック、波板なんかを少しづつ運んでいると、みるみるうちに水位が上がってきます。車をなるべく近くまで持ってきて、奥の蜂場から荷物を運んでいると・・・もう巣門のところまで水が!巣箱の幾つかは巣門が完全に水中になってしまいました。私は必死で巣箱を運び、なんとか車に積み込みましたが、多くの道具たちはそのまま流されてしまいました。そして安心したのもつかの間、今度は増水で通路が冠水し、通れません。川のように流れる水で蜂場は完全に水中に、車がある道路のそばでもすでに水位はヒザ下まで来ています。このままでは車ごと沈んでしまう・・ でも結局、私は巣箱を載せた車で、道路ではない場所を必死で走破してなんとか脱出することができました。今考えればかなり危ない状況でした。

巣箱は、知人のご好意で元の蜂場から数百mの場所(場所は選べないので)におかせて頂きました。ホウホウのテイで避難してきたのでしたが、結局その後2ヶ月ほど、蜂達はそこで過ごすことに。女王は無事に誕生し交尾も成功、若干群による差はありますが、それぞれが秋の建勢で勢いを盛り返してくれました。去年痛い目にあったダニ対策も今年はぬかりなくやってみましたが、やっぱり多いですね。ダニ。困ったもんです。 

元の蜂場の復旧も大変ですが、どうやら洪水のおかげで大量のスズメバチは全滅してくれたようです。なのに、私の蜂が避難している場所にはやっぱり何処かからスズメバチが来るようです。しかも、ある一つの群だけを執拗に襲います。何度も繰り返し繰り返し・・・2回ほど大襲撃を受け、元気がよく満群だったその群は半分ほどの勢力になってしまいました。でも、元が強群だったし女王がよく卵を生むせいもあって、蜂達はこのスズメバチの猛攻撃に実によく戦い、耐えてくれました。他の群にはほとんど行かないスズメバチ、理由はいろいろあるのでしょうが、いまいち理解できないまま。それでもなんとか今年もスズメバチシーズンを乗り切ることができました。

あと、大失敗としてはスムシにかなりやられました。蜂がいる巣箱はなんともなかったのですが、引き上げてきたスヒがかなりボロボロにされました。去年はなぜか全く被害がなく、そもそもスムシ自体今年始めて見ました。なんというか・・・やなものですですね。汚いし。正直ナメていたので対策していなかったのです。これは痛い目に会いました。来年は絶対に同じ失敗をしないようにしたいものです。

<冬>
まだ冬じゃないですけど(笑)。秋は採蜜しませんでした。それは、去年の経験でセイタカの蜜はやっぱり食用には向かないと思ったこと、そして蜂が冬ごもり前に作る蜜は、冬でも結晶しないので冬越しの餌には最高なのがわかったからです。去年、暖かい頃に作った蜜巣を越冬で入れておいたら、ガリガリに結晶して蜂達が食べられませんでした。そして、越冬直前に蜂が蓄えた蜜は異常に糖度が高く、そして真冬を越しても結晶しなかったのです。だから、今年は秋の蜜は越冬用にして絞りません。でもそんなわけで、結局今年は一回も給餌せずに来ています。場所が良いのでしょうね。ありがたいことです。

洪水で避難しましたが、先日やっと巣箱を元の場所に戻しました。蜂達は元気で、あとはダニ対策をして巣門を狭め、越冬カバーをかけたら今年の養蜂はおしまい。きっと今年もみんなうまいこと越冬してくれるでしょう。 

蜂も2年たちました。来年はどんなテーマでやろうか、考え中です。少しづつ上達して行ければ良いのですが・・・